セントポール大聖堂 / Cathedral of Saint Paul

ミネソタのツインシティー(Minneapolis & Saint Paul)に来られる機会があったらぜひ立ち寄っていただきたいのが、このセントポール大聖堂(Cathedral of Saint Paul)です。1915年に完成したセントポール大聖堂は、フランスの建築家エマニュエル・マスケレイ(Emmanuel Masqueray)によって手掛けられたボザール様式のローマ・カトリック大聖堂になります。大聖堂はヨーロッパの古典様式を模して建築されると同時に、衛生、換気、暖房、音響的にもこだわった完璧な現代的建造物の要素も含むと言えます。

セントポール大聖堂は、アメリカ国内においてはニューヨークのセントパトリック大聖堂(St. Patrick’s Cathedral)、ワシントンDCの無原罪の御宿りの聖母教会(Basilica of the National Shrine of the Immaculate Conception)、ロサンゼルスの天使のマリア大聖堂(Cathedral of Our Lady of the Angels)についで4番目に大きな聖堂となります。

このセントポール大聖堂は、ジョン・アイルランド大司教、建築家エマニュエル・マスケライ、そしてほとんどが匿名の芸術家、職人、労働者、そして市民の献身的なの努力の賜でありました。

外観にはミネソタ州セントクラウドから採取された花崗岩が使用されており、ボザール様式の銅張ドームが特徴となっています。内装にはステンドグラスや教会の四隅にある大理石でできた伝道師4人の彫刻(高さ3m35cm、重さ 8t)、またイエス・キリスト、聖母マリアなどのチャペルの他に、礼拝堂の後ろにはマザーテレサをはじめ、セントポール大聖堂のプロジェクトに関わった人々(アイルランド人、フレンチカナディアン、イタリア人、ドイツ人、スラブ人など)のチャペルが半円を描く形で設置されており、それぞれの母国から取り寄せた大理石が床に使用(9カ国から少なくとも25種の大理石が使用)されているなど、細部にわたっても、全体的なスケールとしても見ごたえのあるものとなっております。

大聖堂の開閉時間は、平日は 7:00 – 18:00、土日は 7:30 – 18:00 となっており、ガイドツアーは火曜日〜金曜日  13:00〜、プライベートツアーの予約は不要ですが、10名以上の団体になる場合は予約が必要となります。費用の代わりに一人当たり2ドル〜の寄付をしていただくという形になります(聖堂内のチャペルなどに置かれている募金箱へお願いします)。

私がこのセントポール大聖堂を初めて訪れたのは今から3年前の冬でした。ある日突然思いつき、子供達を学校へ送り出した後、車を飛ばして隣の町セントポール市へ向かいました。セントポール大聖堂に到着したのは午前9時頃、まだ雪の残る寒い朝、その大きな建物は遠くからでも目につくものでしたが、さらに近くから見ると圧倒されるようなスケールで、インターネット上に掲載されている写真からは想像もできないような壮大さを感じました。

車を大聖堂の脇にある車道へ駐車し聖堂の正面へ向かって歩いて行く途中、まず目に入るのは外壁に施された彫刻です。ドアへ続く広い階段を登りながらふと我に返ると辺りは閑散としていて誰もいないことに気づき、何だか彫刻↓に見られているようで一瞬怖いような心細いような気持ちになりました。

 

階段を登りきったところにある大きな木のドアの前に立ちドキドキしながら中へ入ると、右手に、傷を負ったイエスさまを抱くマリアさまの彫刻が目に入りました。私は手前にある美しい装飾の銅製の門に↓冷たく寒々しい印象を持つと同時に、それがマリアさまの慈愛の優しさをより際立たせているような印象を受けました。

 

不安を携えたまま、さらにドアを開いていよいよ中へ入ると、厳荘な雰囲気の美しい聖堂が広がっているのが目に入りますが、誰もいません、教会の方の姿も見えません。広い聖堂の中に私一人っきり…嬉しさ10%、心細さ90%でしたが、とりあえず少しだけ見て歩くことにしました。すると、あまりにも広くて最初は気づかなかったのですが、よくみると高齢の男性が一人チャペルの中で膝まずき祈りを捧げている途中でした。

ホッとしたところで、私は美しい頑丈な木のイスに触れながらその感触を確かめつつ腰を掛けて全体を眺めてみました。正面の聖壇から左右対称にたくさんのイスが並んでいます。およそ3千人が座るれるそうです。

このセントポール大聖堂にはかつてあのジョンFケネディも訪れた事があるそうです。それはダラスで暗殺される1年前の1962年10月でした。大統領としては初めてミネソタに訪れたのが当時のジョンFケネディ大統領だったそうです。大聖堂のイスの彼が座っていた所には飾り板が付いていると聞いていたので探してみたのですが残念なことに見つける事ができませんでした。その当時大統領席に同席した上院議員の妻アビゲイル・マッカーシーによると、大聖堂でのミサの間、『ケネディ大統領はミサの儀式に不慣れであった』と回想録に記していたという話を思い出しながら「ケネディ大統領はあまりミサに参加した事がなかったのかな?」「まさか隠れ無神論者だったとか?」などと要らないことを考えながら当時の状況を空想していました。

 

 

その後、幼い頃のイエスさまを抱いたマリアさまのチャペルでキャンドルに火を灯し、募金箱に幾らかお金を入れてから膝まずき、カトリックではありませんがお祈りをさせていただきました。

このマリアさまの表情は言葉では言い尽くせないほど美しく優しさに溢れていて、見ているだけでとても癒されます。同じ子を持つ母親として”世界中の子供達の幸せ”を祈らずにはいられませんでした。

 

私より先に来ていた年配の男性はいつの間にか居なくなっていたかと思ったら、お母さんと娘さんらしき人達が三人ほど入ってきて突然騒々しくなりました。と言うのも入ってくるなりパチパチ写真を撮ったり、通常の声の大きさで会話をするなどしていたためで、お国の違いなのか何なのかよくわかりませんが、若干驚いてしましました。かくいう私もそれまで遠慮して写真を撮っていなかったのですが、せっかくなので何枚か写真を撮らせていただきましたが…。

とにかく天井、ドア、壁、床、装飾品とあらゆるものが細部に渡り手が込んでいて見ていて飽きる事がなく、とっても見ごたえがありました。平日は早朝と夕方にミサが行われているようですので、私のように平日の朝のミサが終わったあたりを狙っていくとセントポール大聖堂を独り占めできるかもしれませんよ。

結局1時間くらい大聖堂の中をウロウロして、そのあとは近くのコーヒーショップ『NINA’s COFFEE CAFE』へ立ち寄り、コーヒーを飲んで一息ついてから帰途につきました。

→NINA’s COFFEE CAFE  https://blueberrybluemoon.com/2018/02/08/ninas-coffee-cafe/

羽田⇄ミネアポリスセントポール国際空港間の直行便もあり飛行時間は大体11時間〜13時間になります。結構便利なんですよ。ツインシティへお越しの際には、ぜひセントポール大聖堂を訪れてみてくださいね!

 

 

 

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